これから、行政書士試験に挑戦しようと考えている方、もしくは挑戦中の方が思うのは・・
どれだけ法律に詳しくなれば受かるんだよー!(;´Д`)
ということです。
行政書士試験は簡単な試験ではありません。地道に努力を積み重ね、法律知識を高めていく作業をしなければ合格レベルには達しません。
そして、そのような地道な作業を継続していくうちに・・
どこまでやればいいの?
という思いに駆られます。
法律の勉強は上を見ると果てしないです。上は、司法試験合格者、弁護士・裁判官・検察官などの法曹、はたまた法学博士、といったレベルです。正直、行政書士試験に合格するためにはそこまでは求められません!
しかし、勉強を始めたり、続けているうちに「どれくらいまで行けばいいの?」という疑問を行政書士試験受験者は持ちがちです。
そこで、どの程度まで法律を極めれば行政書士試験に合格できるのかの指標を示します。
これを知れば、これから挑戦する方も挑戦中の方もゴールを想定しやすくなりますので、参考にしてください。
そして、結果から言えば、そのゴールへの道のりは、以下の3つのスッテプを踏むことです。
1.法律に慣れる
2.分量をこなす
3.応用できるようになる
以下に詳細を説明していきます。
法律に慣れる
まず、初学者の方であれば法律に慣れましょう。
”法律は社会のルール”です。そして、社会が複雑なゆえに法律も当然複雑なものとなっています。この複雑な法律の世界の雰囲気と基本的な考え方をまずは掴むことが重要です。
具体的には、憲法と民法・行政法との関係や、その法律が作られた目的は何か、民法はどういった構成で条文が定められているのか、といったことです。
また、法律の世界の用語は、普段聞きなれない独特なものばかりです。瑕疵※1のような日常生活においては絶対使わないような言葉であったり、善意※2のように通常とは違う意味で使われたりする言葉のオンパレードです。
※1:「かし」と読む。欠点や欠陥のこと。
※2:一般的には「良い心」という意味で使われるが、法律では「知らない」という意味で使われる。
この特殊で独特な法律用語に早いうちに慣れることが重要です。
※そこで、このサイトでは法律用語の意味を理解し、慣れてもらうため行政書士試験のための法律用語集を掲載しています。ぜひとも、活用してみてください。
そして、この法律に慣れる作業の時点で「法律楽しそう」とか「法律のことをもっと知りたい」など、そのように思えるような方は、非常に法律の勉強に向いており先が明るいでしょう。
分量をこなす
次のスッテプは、分量をこなすです。
当然といえば当然ですが、やはり、”やってなんぼ”が法律の勉強です。
行政書士試験において勉強することとなる科目(行政法、民法、憲法、商法)の総条文数は、およそ3000条以上Σ(゚Д゚)でしょう。
こんなものを数時間の勉強でマスターできるわけがありません。ゆえに、それなりの分量をこなす必要性あるのです。
この分量をこなすために、資格試験予備校を利用したり(詳細は資格試験予備校のメリットを参照)、基本書と問題集を多量に買い集めて独学したり(詳細は独学での行政書士試験合格法を参照)します。
やり方は問いません。とにかく時間と労力を費やすものということは覚悟しておきましょう。
応用できるようになる
そして、分量をこなした後に、さらに待ち受けているのが、応用です。
行政書士試験の問題は、丸暗記で解けるものもあれば、そうでないものもあります。
そして、暗記だけでなく応用も利かせられなければ合格ラインの6割※には届きません!
※行政書士試験は300満点中6割の180点が通常の合格ライン。
行政書士試験の問題はそういう構成になっています。非常によく練られた問題が多く出題され、丸暗記だけでは簡単に6割は取れないようになっているのです。
知らないような問題が出されたとしても「知っていることから推測して解く」とか、知っているような問題でも引っ掛けにきてる問題とかもあるので「引っかからないようにする」とか、そういった応用が試されます。
特に、行政書士試験において大きな鬼門となる記述式問題においては応用が非常に重要であり、ここでの得点が合否を分けることが多いです。
最終ゴール地点
そして最終的に目指すところは、
司法試験・予備試験の択一問題でも、ある程度は解ける
という所まで辿り着きましょう。
なぜならば、それぐらいのレベルが行政書士試験の合格レベルだからです。
法律系資格試験の最高峰は司法試験および予備試験です。この最高レベルの問題をどの程度解けるかが、一番わかりやすい指標であり、それが可能になった時に行政書士試験にも合格ができます。
具体的には、司法試験・予備試験の民法および行政法の短答式問題を見ても、
あれっΣ(゚Д゚)、案外解けるな・・
と思えるぐらいになると、行政書士試験の合格レベルに達していると言っていいです(この詳細は行政書士試験攻略法を参照)。
以上、紹介した3つのステップを踏み、是非とも合格までたどり着きましょう。
段階を踏んでいこうね