行政書士試験合格のために資格試験予備校は必要か?

ノウハウ

行政書士試験受験生のよくある議論として、

行政書士試験合格のためには資格試験予備校に通った方がいいの?

というものがあります。

この点に関して私の見解を述べれば、「どちらとも言えねー」というのが正直な意見となります。

そんな曖昧なこといわれても・・

と感じますが、このように曖昧なってしまう理由を以下に説明します。

※本記事はアフィリエイト広告を利用しています。

どちらとも言えない理由

私が「どちらとも言えない」とした理由、それは・・

それぞれにメリットとデメリットが存在するからです。

それをざっくり言うと以下になります。

資格試験予備校を利用するメリットとデメリット短期合格を果たせるが、費用がかかる。
独学のメリットとデメリット費用は比較的かからないが、遠回りになる可能性がある。

以下に詳細を説明します。

資格試験予備校のメリットとデメリット

最初に言えば、資格試験予備校を利用すると効率よく勉強ができるものの、費用がかかります。この効率費用が、メリットデメリットになります。

詳細をさらに説明していきます。

メリット

実は、私は某資格試験予備校に勤務していたことがあり、内部から資格試験予備校の講義内容を見ていました。そこで見たものは、非常に効率的なものであるということです。

どういうことかというと、合格するためのだけの必要最低限の情報のみを提供しているということです。

なので、無駄な勉強を一切せずに短期で合格を勝ち取れるというメリットがあるのです。これは、資格試験予備校ならではの長年のデータ・経験の蓄積からなせる業です。これを利用しない手はないでしょう。

実際、私の知人で180点ちょうどで行政書士試験に合格した人を知っています。その人は資格試験予備校を利用していました。

合格さえしてしまえば、180点ちょうども300点満点も同じです(逆をいえば、179点も0点も一緒)。なので、180点ジャストで合格するのは最上の合格方法なのです。資格試験予備校の利用は、これを目指すのにちょうどいいいのです。

また、今は少ないですがリアル講義のある老舗の大手資格試験予備校などを利用すると、仲間ができてお互い切磋琢磨できたり講師にその場で質問できるというメリットもあります。

さらに最近では、スマホ一つで講義を受けられる通信講座が主流です。これならば、いつでも好きな時に勉強することができます。講義に通う時間のない社会人などは、これを利用するのがとても効率がいいです。

そしてもう一つ、資格試験予備校にお金を出せば「せっかくお金を払ったのだから、しっかり元が取れる(合格できる)ように勉強しよう!」といった感じでモチベーションアップが期待できます。

実際に、私が資格試験予備校に勤務していた頃に見ていた受講生たちは非常に真剣でした。

デメリット

いいことだらけに思えますが、当然デメリットも存在します。

まず何と言っても、

お金がかかる(;^ω^)

ということです。自身でテキストを買い集めて独学するよりもコストは高くなることは必至です。

万札

ですが、このコストをどう考えるかは人によります。

例えば、「試験を早くクリアして、さっさと実務の世界に飛び込み、稼げるならば、悪くない投資だ!」と考える人ならば、コスト度外視で資格試験予備校を利用することが最上にはなるからです。

また、他のデメリットとしてはリアル講義の場合は近くに資格試験予備校がない人もいる(大概は都心部のみに予備校が集中していることが多いため)といったことや、通信講座はいつでも勉強できる反面、強制力がないので自ら意志に左右されやすいといったデメリットもあります(独学のデメリットでもありますが・・)。

そして、一番大切なことは、

お金をかけたからって絶対合格できるようなものではない!最後は自身の努力次第!

ということは忘れずにいましょう。

おすすめの資格試験予備校3選

以上を踏まえて、資格試験予備校を利用したい!と考えるのならば、私は以下の3つの資格試験予備校をおすすめします。どの予備校も実績があり、資格試験予備校勤務の経験がある私の目から見て申し分のない予備校ばかりです。自身の費用や考え方と照らし合わせて決めてみてください。

①伊藤塾

料金はお高めだが、豊富な実績で安心の大手老舗予備校。

25年以上磨き続けた伊藤塾メソッドがある。

②スタディング

3つの中では一番コストパフォーマンスのいい通信講座。

間違いなく業界最安値クラス

③アガルート

多彩な受講プラログラムが魅力の予備校。料金的には伊藤塾とスタディングの間といったところ。

入門者・中級者・上級者とレベルにあわせた講義を展開

独学のメリットとデメリット

実は、このサイトは「独学者の助けになれば」という思いで作成しています。これは、自身が独学者であったからに他ならないためです。そんな独学にも当然、メリットとデメリットが存在します。

以下に詳細を説明します。

メリット

独学のメリットは何と言っても”コストパフォーマンスがいい”に尽きるでしょう(資格試験予備校利用の逆ですね)。

市販のテキストや問題集をかき集めたとしても資格試験予備校を利用するよりは安く済みます。また、市販のテキストと問題集だけでは合格できないというわけではないですから独学でも十分といえます。

そして、独学で合格すれば浮いたお金を事業資金にまわせるというメリットもあります。

行政書士試験に合格しても、行政書士としてやっていくには、行政書士会への登録費用20万円以上が必須です。この初期費用を捻出できるの大きなメリットと言えるでしょう。

各都道府県の行政書士会により金額は異なります

これにより、

少ないコストで合格し、浮いたお金は初期投資にまわす!

ということが可能です。

デメリット

ですが、独学にも当然デメリットが存在します。

それは、独学で勉強をすると遠回りになる恐れがあるというデメリットです。

前述した通り、資格試験予備校は長年のノウハウを蓄積しているので受験生に必要最小限の勉強で合格できる方法を提示できます。しかし独学で勉強すると、その部分を自身で探らなければいけません。

勘のいい人であれば、その部分でさえも自身で見出せるかもしれませんが、そうでないと長引く可能性は大いにあるといっていいでしょう。

実際、自身はその罠にはまり、合格まで5年の歳月を費やしました(;´Д`)悲しい

また、独学は孤独と戦うという部分も強いです。近くに自分と同じく”行政書士試験合格を目指す人”がいればいいのですが、そうでなければモチベーションが大きく変わります。

なので、独学を決めている人はSNSなどで同士を見つける行動等も必要かもしれません。

おすすめのテキスト・問題集

さらに独学では、自分自身で必要なテキスト・問題集等をかき集めるのが結構わずらわしいです。

資格試験予備校の利用であれば必要なテキストと問題集は用意してもらえるので、勉強のみに集中できますが、独学の場合には、本屋さんやネットで「どれがいいのかな?」と悩むことも多いです。

そして、自身に合わないテキスト等を買ってしまった場合には金銭的損失となります。

そこで、私からおすすめのテキスト・問題集・その他を提示します。

①テキスト

テキストは司法試験受験者向けのものが情報量豊富でいいでしょう。

行政法第4版 (伊藤真試験対策講座) [ 伊藤塾 ]

価格:3,630円
(2022/11/3 14:41時点)
感想(1件)

こういったテキストです。

ただし、学説の部分などは読み飛ばしましょう。行政書士試験で学説の理解はあまり必要がありません。判例の考え方に根差した考え方や論点さえ押さえておけばOKです。

②問題集

・択一式の問題集は、司法試験・予備試験の択一問題集がおすすめです。

これは、「司法試験・予備試験の択一問題を問題を解いていれば、自然と行政書士試験合格のレベルに達する」という私の持論からです(この詳細は行政書士試験攻略法を参照)。ただ、司法試験・予備試験の問題集は厚めのものが多く、こなすのが大変です。そこで、なるべく薄めのものを選びましょう。

・記述式の問題に関しては、こちらを活用してみてください。。

③六法

六法は有斐閣の判例六法がいいでしょう。おすすめの理由は行政書士試験のための六法全書指南を参照してください。

④一般知識問題集

これは、公務員試験の時事問題がいいです。本屋さんやアマゾン・楽天等で見て、値段で決めるなり分量で決めるなりでいいでょう。

独学がいい人は、これらをうまく活用して合格を目指しましょう。

結局はその人次第

以上、述べたことをまとめると、

資格試験予備校に通って早く合格し、さっさと実務の世界に飛び込むのもよし!

OR

独学でコストパフォーマンスよく合格し、浮いたお金を事業資金へまわすのよし!

ということが、資格試験予備校を利用するか否かの判断になります。

要は、その人の置かれている環境および考え方次第となりますし、さらに言えば・・

受かりさえすれば、何でもいいよ( ´∀` )

というのが真実でもあります。

そして、行政書士試験合格は通過点です。大切なのはその後、つまり、行政書士としていかに成果を上げるかが重要です。

最終目標を達成するために、”自分にとってはどのようなやり方をすれば最善なのか!”を考えればいいのです。さすれば、自分はどうすべきかが見えてくるでしょう。

最後は自身の判断によるよ