行政書士試験合格発表まで2ヶ月半の過ごし方

ノウハウ

行政書士試験は例年11月前半に行われ、1月後半に合格発表というスケジュールです。そして、この試験後から合格発表までには、約2か月半という長い期間があり、この時期の過ごし方が後々重要となります。

自分もそうでしたが、ほとんどの人がこの期間を「受かっているのか、いないのか」という悶々とした日々を過ごします。

ただ、そうは言ってもただ待つだけではいけないということで、今回は、合格発表までの約2ヶ月半をいかに過ごすべきか?

そして、この期間の有意義な過ごし方を受験者の方々に提言したいと思います。

参考にしてね

予想得点別の過ごし方

行政書士試験が終わると各資格試験予備校の予想解答がホームページなどに掲載されます。ほとんどの受験者がこれを見て自分の予想得点を把握していることでしょう。

そして、予想得点別の過ごし方、その概要が以下のようになります。

記述抜きで170点以上次の目標に向けて動き出す。または、休む。
記述抜きで138点以下基本からやり直す。
記述抜きで140点~168点勉強を継続する。

この詳細を以下に説明していきたいと思います。

記述抜きで170点以上の方

おめでとうございます!合格です。CONGRATULATIONSヾ(*´∀`*)ノ

まあ、記述が白紙でなければという前提ですが、記述で何かしら書けていれば10点は固いでしょう。”記述抜き170点以上で不合格”という場合も稀にあるそうですが、私はそのような人を聞いたことがありません。

そして当然、記述抜きで180点以上は有無を言わさずに合格です。合格発表を心待ちにしつつ、次の段階へ移りましょう。

具体的には、起業する場合の準備や計画を立てたり、転職を考えたり、司法書士試験・予備試験に挑戦するのも悪くありません(行政書士試験合格者に取ることをおすすめしたい資格6選参照)。次のステップに向けての行動に移りましょう。

また、”すぐに行政書士としてやっていくつもりはない”、”他の資格試験を受けるつもりはない”というのであれば、ゆっくり休むのもいいかもしれません。

休息

記述抜きで138点以下の方

残念ながら不合格です。記述で42点以上をマークするのは至難の業です。そもそも、記述で42点以上をマークできる実力のある人は、択一のみで150点以上は取れます。ゆえに、すぐに来年に向けての勉強を始めましょう。

そして、記述抜きで138点以下は明らかな実力不足です。基本から勉強しなおしましょう。その際には、独学の方は資格試験予備校の利用も検討しましょう。

試験予備校を利用すると確実に実力をつけることができます(予備校利用を検討の方は、こちらのおすすめ資格試験予備校3選を参照してみてください)。

ジグソーパズル

記述抜きで140点~168点の方

非常に微妙なラインです。記述の出来次第となります。そして、実は多くの受験者が毎年、このボリュームゾーンに位置します。正に「受かっているのか、いないのか」と一番悶々とするゾーンです。

私自身5度の行政書士試験を経て合格した人間で、ほとんどこのゾーンにいました。そして悶々とした日々を何回も経験してしまいました。

しかし、結論から申し上げますとこのゾーンの人たちも、記述抜きで138点以下の方たちと同様にすぐに勉強を再開するのが賢明です。「受かっていたらラッキー(≧▽≦)」ぐらいの気持ちで勉強を続けましょう。

ただ、私も経験者なのでわかりますが、悶々として気持ちが上がらないと思います。

試験本番までに最高に気持ちを高めて試験に取り組んだ反動で、今はかなりテンションが下がっていることでしょう。ですので、1週間休んで11月は1時間勉強、12月は2時間といった具合に少しずつ取り戻していくのも悪くはないと思います。

それと、この試験後の時期に自分の実力を結果から分析をしましょう。記述抜きで170点以上という確定ラインまで届かないのは以下の理由が考えられます。

①やっていないところが多く穴がある。
②幅広くやってはいるが知識・理解が浅い。

このどちらか、もしくは両方であるために、このボリュームゾーンに位置していると考えて今後の勉強を進めましょう。

具体的には、このゾーンの人は基本はできていますので、ひたすら問題演習と基本書の見直しをして、穴をなくし、知識・理解を深めましょう。

keep going

また、複数回の受験者の中には「今年はこの問題がでたから、来年はここが出そうだ」とか予想する人もいますが、そのような無意味なことはやめましょう。

問題予想は各資格試験予備校に任せて、その予想問題集を解いたり、模試を受ければいいだけです。受験者は自分の実力を高めることに注力しましょう。

最後に

私は、自身が行政書士試験に合格した後も、毎年出題された問題をチェックしていますが、行政書士試験は常にある一定以上の法律力を持つ者を合格させる試験だと思います。

もちろん年度により、難しい年、簡単な年、が存在するのは事実ですが誤差の範囲だと思います。

つまり、どんな問題がその年に出題されようとも、ある一定以上の法律力を持つ者が合格する試験であると思います。

だから、微妙なゾーンに位置しているのは自分の実力不足と思い、気持ちを切らさずに勉強を続けましょう。

仮に受かっていたとしても無駄にはなりません。実務においても法律力の高さが必要とされるのはいうまでもありませんから。

以上が、2ヶ月半の過ごし方となります。

長い待ち時間となりますが、不安と期待の中で発表を待ちつつも、この時間を無駄にしないようにしましょう。

GOOD LUCK!